【広角を常用できる努力も必要】 (個人指導の小堀写真塾より)
フィルムカメラ時代、私は 24~500mm の範囲を単焦点とズームレンズで使っていました。その中でも常用レンズと言えるのは 28mm でした。24mm もありましたが、当時の私は使い熟せておらず、殆ど出番がありませんでした。時代は進み、デジタルカメラ時代になって、今では広角域も 8mm(35mm換算16mm )を常用として撮影するまでに進化しました。
決して写る範囲が広ければ広いほど良い。と言うわけではありません。画角(写る範囲)が広ければ邪魔な物も多く存在し、画角が広いほど狙いも構図も背景処理も全てが難しく成ります。
狭い画角(望遠系レンズ)で、良い部分だけを切り取る撮影は誰にでも出来るブツ撮り(商品等の品物撮りの様なもの)です。しかし、それも上手く作画構図出来ない様ではいけません。日頃から広角から望遠までの単焦点画角で、作画(構図)出来る訓練も心掛けて置く事が必要です。
だからと言って単焦点レンズを全域揃える必要も無く、広角から望遠までの便利な高倍率ズームレンズが一本有れば、数ヶ月(せめて半年位は)同じ焦点距離のみで、撮影する事を続けると、その画角で被写体を察知(構図)する感覚が養われて行きます。それを全域で繰り返して行けば良いわけです。
そうした日頃の訓練があると、高倍率ズームレンズを使っても、迷わず被写体に適切な画角で撮影できる様にも成ります。訓練は日頃日常の中で行っておかないと、ここぞと言う本番に間に合わず役立ちません。常に感覚も技術も養い続ける事に価値があり、それが写真の上達に繋がります。
Photographer Masakazu Kohori
★ Photo Office Kohori ★